19年覇者のクリソベリルが2日、栗東坂路で併せ馬を行った。時計は平凡だったが、陣営は前向きな姿勢を見せていた。国内では8戦8勝と無敵の存在。史上2頭目の連覇へ、王者は悠然と構えるだけだ。
クリソベリルは栗東坂路で同じくチャンピオンズCに参戦するサンライズノヴァ(6歳オープン)と併せ馬。川田を背に3馬身半後方からじわじわと差を詰めて、馬体を並べたところでフィニッシュ。4F54秒0-39秒4-12秒5と平凡なタイムにとどまった。
見届けた音無師は「もう少し時計を出す予定でしたが、最初の入りが遅くて全体の時計はかかりました」と思い通りの内容ではなかったが、「でも、しっかりと併せることがテーマでしたし、この中間は4本の追い切りを全て併せ馬で追ってきましたから」と前向きな姿勢を見せた。
10&11年トランセンド以来、9年ぶり史上2頭目の連覇がかかる一戦とあって求めるレベルが高くなるのは当然。物足りないものを埋めるのにはまだ、時間はある。「前日に大きめを乗るつもり」と表情に曇りはない。
20年初戦で初の海外遠征となったサウジC(サウジアラビア)では7着に敗れたが、国内では8戦8勝。前走のJBCクラシックでは好位から楽に抜け出す完勝劇と、ダート界の絶対王者にふさわしい走りだった。「休み明けでしたが、この夏を北海道でうまく過ごすことができて、いい状態で臨むことができましたからね。スタートもうまく切ってくれたし、見ていて安心感がありました」と振り返る。
スケールアップして挑む今回。指揮官は「粗削りだった昨年で勝つことができた。今年は馬体がもう少ししっかりとしてきたと思うので、昨年のようなレースができれば多分、勝てると思う」と自信を見せた。砂の王者の座は譲るつもりはない。力さえ出し切れば、結果はおのずとついてくる。
提供:デイリースポーツ
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