秋のダート王決定戦・チャンピオンズCの追い切りが2日、東西トレセンで行われた。栗東では、連覇を狙うクリソベリルが同じく出走する僚馬サンライズノヴァと坂路で併せ馬でクビ差遅れ、全体時計も予定より遅くなったものの、パワフルな脚取りを披露。豊富な乗り込み量で態勢を整えた。3年前の勝ち馬ゴールドドリームは、坂路4ハロン51秒7で最高の『S』評価。枠順はきょう3日に決定する。
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気温3度と底冷えする栗東の坂路が、にわかに熱気を帯びた。GIウイナー2頭による豪華な併せ馬。昨年の覇者クリソベリルが、交流GI勝ち馬サンライズノヴァと馬体を並べて登坂。音無調教師が納得の表情で切り出した。
「最初の1ハロンの入りが遅くて時計はちょっと遅かったけど、しっかりと併せ馬をすることができました。また前日(5日)にちょっと大きめに乗ろうと思っています」
2週続けて川田騎手が騎乗。僚馬を3馬身ほど追走し、序盤から14秒6-14秒2とゆったりしたラップを刻む。残り2ハロンあたりからペースを上げ、ゴール前で仕掛けられてラスト1ハロン12秒5。クビ差遅れ、全体時計も4ハロン54秒0と平凡だが、動きはパワフルだった。
川田騎手は「(1週前は)前回に比べれば今回の方がどうしても少し体の緩さが目立つというか、ちょっとバランスが取れずに走っているという印象です。(今週も)さほどの違いはなかったので、これを経て、当日いい状態で競馬場に来てくれればと思います」と課題を挙げたが、これも求めるものが高いからこそ。キャリアで最も間隔の詰まった中4週となるが、中間は短期放牧をはさんで3本の併せ馬を消化。11月19日に坂路4ハロン51秒4、26日に同52秒6といずれもダンビュライトと併せ馬をこなし、乗り込み量は十分だ。
昨年のこのレースで、ダートでは初となる無敗での古馬混合GI制覇を達成。最優秀ダートホースに輝いた。今年のサウジC(7着)で初の敗戦を喫したが、帰国後は帝王賞、JBCクラシックと横綱相撲でV。国内では圧倒的な強さを誇る。
鞍上が「日本で負けていませんし、この馬にふさわしい結果を得ることが大事だと思います。その結果が連覇という形になればと思っています」と言えば、音無調教師も「去年のチャンピオンでもあるし、最優秀ダート馬にも輝きました。それにふさわしい成績を収めてほしい」と結んだ。
2010、11年のトランセンド以来レース史上2頭目の連覇へ。令和の砂の怪物は、まだまだ“国内無敗街道”を突き進む。(斉藤弘樹)
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