フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さんがSNS上でひぼう中傷を受ける中で自殺した問題で、警視庁は大阪府の20代の男性が悪質な書き込みを繰り返したとして、書類送検しました。
ことし5月に亡くなったプロレスラーの木村花さん（22）は、共同生活の様子を記録するフジテレビの番組「テラスハウス」に出演していましたが、番組内での言動についてSNS上でひぼう中傷を受けていました。
警視庁は遺族から相談を受けて中傷の内容を捜査していましたが、大阪府に住む20代の男性が「生きている価値あるのかね」「いつ死ぬの？」などといった内容を複数回、書き込んでいたことが分かったということです。
警視庁は、書き込みが侮辱罪にあたるとして17日書類送検しました。
男性はことし6月にみずから名乗り出て、遺族に「本当にごめんなさい」などというメールを送り、謝罪していたということです。
事情聴取に対して容疑を認め、「番組の中での態度が許せなかった」などと話しているということです。
ほかの人物による中傷も数百件に上っていて、警視庁が調べています。
この問題については母親の響子さんが、「過剰な演出があった」などとして、BPO＝「放送倫理・番組向上機構」に申し立てを行い審理が進められています。
花さんの母 響子さんのコメント全文
「たくさん悩み、考え、迷いました。何をしても花が帰ってきてくれる訳ではありませんが、せめてこんな悲しく辛い想いをする人たちが少しでも減るように、誹謗中傷に対する抑止力になることを祈っています。加害者の方にはしっかり罪を償っていただき、花のぶんまで幸せに生きて欲しいと思っております。ただひとつだけ、マスコミや皆様に対してお願いがございます。加害者の方の特定や加害者の方に対する誹謗中傷等はされないようにお願いいたします。加害者が次の『被害者』になるような悲しい連鎖は、花も望んでいないはずです。何卒よろしくお願いいたします」
からの記事と詳細 ( 木村花さんをＳＮＳで侮辱容疑 20代男性を書類送検 - NHK NEWS WEB )
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