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Sunday, June 14, 2020

中国・河南省で1万3500年前の鳥の彫像発見 - AFPBB News

【6月14日 Xinhua News】中国、カナダ、フランス、イスラエル、ノルウェーの研究者からなる国際研究チームは11日、米科学誌「PLOS ONE」に、河南省(Henan)で見つかった鳥のミニチュア彫像が1万3500年前のものだったと発表した。

 研究者はこの彫像が中国で最も古い彫刻で、この発見により東アジアの彫刻芸術の起源が8500年以上遡ることになると考えている。

 この彫像は2009年に河南省許昌市(Xuchang)霊井鎮(Lingjing)の「許昌人」遺跡から出土した。同遺跡は中国の重要な古人類文化遺跡で、10万5千年~12万5千年前の「許昌人」の頭蓋骨化石が発見されたことで広く注目を集めた。

 鳥の彫像は長さ19・2ミリ、幅5・1ミリ、高さ12・5ミリ。片側が褐色で、反対側がブロンズ色をしており、体が太く、頭が短く、丸いくちばしと長い尾を持つことから、スズメ目の可能性が高い。制作者はこの鳥の足を彫る代わりに、鳥を立てておく台座を削っていた。

 東京大学(University of Tokyo)と米国の放射性炭素年代測定専門機関Beta Analytic社が、鳥の彫像と同じ地層から出土した焼けた骨と仕上げ前の品の放射性炭素年代測定を行ったところ、サンプル32点の平均年齢は今から1万3500年前だった。

 顕微鏡やマイクロコンピュータ断層撮影(マイクロCT)の分析により、鳥の彫像は中型哺乳類の四肢骨のかけらを彫ったものだと判明した。骨は加熱処理され、焼け焦げていた。彫刻は研磨、彫琢(ちょうたく)、刮削(かっさく)、切断の4通りの技法が使われ、小さな素材で驚くべきバランスと美しさを表現している。

 論文の筆頭著者である山東大学(Shandong University)の李占揚(Li Zhanyang)教授は「制作技法は、発見された仕上げ前の品からも裏付けされており、刃物で削ったような痕跡が残されている物もある。この刃物類はかつて『彫刻器』と呼ばれていた細石器の可能性がある」と語った。鳥の彫像が出土した場所からは、火打石で作られた「彫刻器」も見つかったという。

 研究者がこの像を他のものでなく鳥だと考える理由について、論文の共同責任著者であるフランス国立科学研究センターのフランチェスコ・デリコ教授は、①彫像が鳥に似た頭やくちばし、喉、胸、背中を持っている②両側が鳥の解剖学的特徴に近づくようにきめ細かく仕上げられている③目の位置にマークが付けられている-の3点を挙げた。

 論文の共同責任著者である山東大学の方輝(Fang Hui)教授は「これは東アジアで唯一、後期更新世まで遡ることができる彫刻作品であり、この発見が原始的な芸術の伝統が存在していたことを明らかにした」と語った。

 李氏は「東アジアではこれまで、こうした彫刻芸術が発見されたことがなく、その後も継承者が見られないため、霊井鎮の鳥の彫像がどのように誕生し、その後どうなったのかはいまだ謎に包まれている」と説明した。(c)Xinhua News/AFPBB News

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June 14, 2020 at 06:44PM
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