ペットとしても身近なカメですが、その出自は意外にも謎に包まれています。
「カメが何者で、どこから来たのか」という問いは、長年の間、生物学者たちを悩ませ続けてきました。
そんな事情を知らない身としては、当然のごとく、「ヘビやトカゲのような爬虫類の仲間だろう」と思ってしまいます。
ところが実際は、鳥やワニの仲間に近いというのです。
カメ誕生の3つの仮説
カメの起源については、これまで3つの仮説がありました。
1つ目は「原始的爬虫類説」で、これは爬虫類が進化し始めた初期段階ですでにカメも、他のトカゲやワニのグループと同時に誕生したというものです。
2つ目は「トカゲ近縁説」で、トカゲやヘビのグループから派生したというもの。
そして3つ目が「ワニ・トリ近縁説」で、鳥やワニが属する主竜類(Archosaurs)の仲間とする説です。
どの仮説が正しいのかは、学問別のアプローチによって異なっていました。
例えば、解剖学や化石分類学によると、カメはヘビやトカゲの仲間であるとされています。一方で遺伝学によると、鳥やワニが属する主竜類に近いとされています。
こうした学問別の食い違いから、専門家の間でも、カメが正確にどの仲間に属するのか不明だったのです。
しかし、ここ10年近くで急速に発達したDNA解析により、カメは遺伝子的に主竜類の仲間であることが明らかになりました。
カメの誕生は2億5000万年前
研究では、アオウミガメとスッポンのゲノム配列を解読し、それを既知の脊椎動物10種と比較しました(理研、2013)。
その結果、カメは約2億5000万年前に、鳥やワニのグループから派生したことが判明したのです。
2億5000万年前という時期は「P-T境界」と呼ばれており、生物誕生以来、史上最大級の大量絶滅が起こった年代に当たります。
つまりカメは、この大量絶滅期の前後に鳥やワニから離れ、独自の進化線をあゆみ始めたのです。
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March 09, 2020 at 06:00AM
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カメは爬虫類よりも「鳥」に近い生物だった - ニコニコニュース
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