Pages

Tuesday, January 28, 2020

サファリの大自然に挑んだポルシェ911! 鳥がぶつかるアクシデントも - マイナビニュース

サファリの大自然に挑んだポルシェ911!│鳥がぶつかるアクシデントも

これは『世界一過酷な冒険!泥まみれでサファリ・ラリーに挑んだポルシェ911SC』の続きです。

パルクフェルメに並べられたプジョー 504 V6、ダットサン・バイオレット 160J、三菱コルト・ランサーには、タフな車であるというの共通点があった。1974年にはランサーがポルシェを退け、1975年には504がランチア・ストラトスから勝利を奪っている。 

メルセデス・ベンツは28 Eを持ち込んだが、大きく重い車体であったためこのレースには向かなかった。重い車は荒れた路面で故障する可能性が高い上に、2トンの車重で200psのパワーではあまりにも非力すぎたのだ。クスマウルたちが開発した911 SCサファリの乾燥重量は1180kg。搭載されるのは3.0リッター自然吸気ボクサー6、タイプ”911/77”。最高出力は250hpを誇り、過酷な場においても信頼性出来る存在だった。

「ホイールベースが短いので、911 SCは少し安定性には欠けていました。そして、ドライビングミスにより大きな岩にヒットしてしまうと、エキゾーストマニフォールドやエンジンにダメージを受けてしまう可能性があります。さらに、アルミ製アンダーガードはダメージから守るだけでなく、ひどい泥の海を滑り抜けることもできたのです」

アフリカの悪路に向けて、ボディとシャシーは大幅に強化された。特にリヤアクスルのアーム類は高い剛性が求められ、28cmの地上高が確保され、スペアタイヤは2本搭載。ひとつはフロントに、もうひとつはシート後方に載せられた。エンジンカバーはフォームテープを使って完全に密封されている。

「隙間から入る微細なダストによって、ピストンリングまでもが磨耗します。エンジンへのフレッシュエアは、ダックテールに備えられたグリルからのみ取り入れられるようになっていました。リヤスポラー後方には乱流によってかなりたくさんのダストが溜まっていましたよ」と、クスマウルは話す。

この他に、フロントセクションを守るアニマルガード、巨大なジャッキ、110リットルのガソリンタンク、16リットルのフロントスクリーンウォッシャー液がサファリ用に追加された。

土曜日に入り2500kmを走行した中間地点を過ぎても、依然としてワルデガルドはラリーをリードしていた。しかし、難関のタイタヒルに向かうルートにおいて、911 SCのリヤスイングアームは悲鳴をあげていた。チェイスカーに乗ったクスマウルとバースによって、トラブル箇所を交換。足まわりの交換としては、1時間という記録的なはやさで交換を終えるが、ワルデガルドはトップから陥落してまう。

さらにその後、ワルデガルドとコ・ドライバーのハンス・トーゼリウスは、獲物を狙うハゲタカがウインドスクリーンに激突してくるアクシデントにも見舞われる。

「この日の行程を終えた後、マシンのリヤセクションにハゲタカの痕跡が残っていて、ひどい匂いがしました。 鳥の胴体がウインドスクリーンに張り付いていましたよ」と、クスマウル。

クスマウルとバースのチェイスカーからウインドスクリーンが取り外され、ワルデガルドの911 SCに装着された。クイックリリース・ファスナーによって交換は迅速に終了したものの、クスマウルとバースはフロントガラスなしでアフリカの大地を180km/hで走行しなければならなくなったのだ。二人はバイク用のゴーグルをつけて、その場をしのぐことになった。

「180km/hのスピードで走行中に、親指くらいの大きさのカブトムシが顔に当たった時、どれだけ痛いか想像できますか?」と、クスマウルは笑う。しかし、新しいウインドスクリーンはすぐに空から到着した。サファリラリーは飛行機やヘリコプターも重要な武器になるということだ。上空にはポルシェがチャーターした、パーツを搭載したセスナがボスの指示のもと忙しく飛んでいた。 

川は荒れ狂い、河川の氾濫で流されてしまった道路、マッドホール。ケニアの大地は容赦無くラリーカーとドライバーに挑戦を突き付ける。ワルデガルドは、壊れたショックアブソーバーを30分で交換し、プレストンJr.は順調に走行を続け、2台のダットサンに続く3番手でナイロビに戻ってきた。

最終的にフィニッシュまでたどり着いたのは、72台参加した中で13台のみ。優勝を手にしたのは、ジャン-ピエール・ニコラのプジョー504 クーペV6。プレストンJr.はトップから37分差の2位だった。そして3位にダットサンのラウノ・アールトネン、優勝候補に挙げられていたワルデガルドは4位となった。

ポルシェのサファリ参戦は、この1978年でひとつの区切りがつけられることになった。しかしアフリカへの挑戦は続き、1984年のダカール・ラリーでポルシェ953が、1986年の同イベントでポルシェ959がそれぞれ優勝を飾っている。

本記事は「Octane」から提供を受けております。著作権は提供各社に帰属します。

Let's block ads! (Why?)



"鳥" - Google ニュース
January 28, 2020 at 01:20PM
https://ift.tt/2RZX1Zm

サファリの大自然に挑んだポルシェ911! 鳥がぶつかるアクシデントも - マイナビニュース
"鳥" - Google ニュース
https://ift.tt/351TAGS
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

No comments:

Post a Comment