【ダッカ=小峰翔】バングラデシュの首都ダッカで2016年7月、イスラム過激派組織が日本人7人を含む22人を殺害したレストラン襲撃テロで、ダッカの特別法廷は27日、テロに関与したとして起訴された被告の男7人に死刑、1人に無罪を言い渡した。
裁判官は判決で、被告7人を地元のイスラム過激派組織「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」の分派組織のメンバーで、実行犯を支援したと断定した。イスラム過激派組織「イスラム国」に感化された首謀者に率いられ、外国の大使館が立ち並ぶ地域で犯行に及んだと認定した。
判決は、被告らの狙いについて、ジハード(聖戦)主義に基づく体制を確立し、「安全を破壊し、国民に恐怖を植え付けることだった」とも指摘した。
裁判官は、実行犯が子供の前で人質を殺害したことや、バングラの国是である世俗主義をおとしめようとしたことから、「同情の余地はない」と非難した。
死刑判決を受けた男の1人は法廷内で本紙に「我々は『イスラム国』に感化された組織だ」と話した。
8人は昨年7月に起訴され、検察側が全員に死刑を求刑した。テロを巡っては、バングラ出身で日本国籍の元立命館大学準教授モハマド・サイフラ・オザキ容疑者が、バングラの若者を「イスラム国」に送り込んだとされる存在として浮上した。オザキ容疑者は今年3月にシリアで投降し、イラクで拘束されたことが明らかになっている。
犠牲となった日本人7人はいずれも、国際協力機構(JICA)の委託を受けたコンサルタント会社の社員などで、ダッカの交通渋滞解消に向けたインフラ(社会基盤)整備のための事前調査に携わっていた。バングラはアジアの親日国で、多数の日本人が犠牲になったことから両国に大きな衝撃を与えた。
2019-11-27 10:27:14Z
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