米女子ゴルフツアー 全米女子オープン 第2日 ( 2020年12月11日 テキサス州ヒューストン・チャンピオンズGC=パー71 )
1打差2位から第2ラウンドをスタートした渋野日向子(22=サントリー)は6バーディー、2ボギーの67とスコアを伸ばし、通算7アンダーで単独首位に立った。2位のリン・グラント(スウェーデン)には3打差をつけ、決勝ラウンドに進んだ。
18ホールを終えて向かったスコア申告をするアテスト会場。渋野はそこで、リーダーボードのトップに立つ自身の順位を見て驚いた。
「上がってアテスト会場で自分の順位を見たときに、夢かと思いました。本当に自分じゃないみたいで、この結果にはびっくりしています」
この日はジャックラビットCをラウンド。「昨日のゴルフはなかったことにして、また初日」と新たな気持ちでスタートした。1番パー5で第3打をピン奥4メートルにつけてバーディー発進。その直後に単独首位に立っていたエーミー・オルソン(米国)がボギーとしたことで首位に並んだ。6番ではピン手前4・5のチャンスを沈めてバーディーとし、今度は渋野が単独首位に立つ。前半を1つ伸ばして折り返すと、そこから勢いがさらに加速。15番でカラーから6メートルのバーディーパットを沈めるなど、後半では3つスコアを伸ばした。
昨年8月のAIG全英女子オープンでメジャー制覇を飾るなど昨季は日米通算5勝。しかし、今季はここまで優勝なしと苦しんだ。その中でも11月下旬から日本ツアーで2戦連続のトップ5入り、そして今大会と試合を重ねるごとに状態を上げている。その要因を問われた22歳は、じっくり考えた上で「今までの自分を捨てたことかな。プロ1年目になりたて、ゴルフはじめたての気持ちでいた方がゴルフに対して成長できるなと。そうやって初心にかえったことによってかな、と思います」と言った。
今大会の開幕前に立てた第一目標は予選通過だった。「とりあえずこの位置にいる間に写真撮って余韻に浸って」と笑いながらも「耐えるゴルフが残り2日は必要だと思う。そこは徹底的に頑張りたいと思っています」と気を引き締めた。メジャー2勝となれば、日本人史上初の快挙。女子メジャーで最も歴史ある全米女子オープンでのメジャー2冠達成が視界に入ってきた。
▽全米女子オープン 1946年に第1回大会が開催された現存する女子最古のメジャーで、今年で第75回を迎える。日本勢の最高成績は87年にプレーオフの末に敗れた岡本綾子の2位。今年はテキサス州ヒューストンに位置するチャンピオンズGCが舞台。同コースでは69年に男子の全米オープンが開催されたが、今大会は初開催となる。予選はサイプレスクリークC(6731ヤード、パー71)とジャックラビットC(6558ヤード、パー71)の2コース、決勝はサイプレスクリークCで行われる。
続きを表示
からの記事と詳細 ( 渋野、単独首位で決勝Rへ!自身の順位に「とりあえずこの位置にいる間に写真撮って…」 - スポーツニッポン新聞社 )
https://ift.tt/3maSC2X
スポーツ
No comments:
Post a Comment