プロ野球の年間表彰式「ＮＰＢ ＡＷＡＲＤＳ ２０２０ ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ ｂｙ リポビタンＤ」が１７日、東京都内で開かれ、セ・リーグの最優秀選手（ＭＶＰ）には巨人・菅野智之投手（３１）が選ばれた。１４勝２敗でリーグ連覇に導いたエースが２０１４年以来、６年ぶり２度目の栄冠を手にした。パ・リーグＭＶＰは、ソフトバンクの柳田悠岐外野手（３２）が５年ぶり２度目の選出。ともに賞金３００万円が贈られた。
レッドカーペットの上でスポットライトを浴び、喜びの言葉を紡いだ。菅野が２０１４年以来、６年ぶり２度目のリーグＭＶＰに輝いた。
「僕だけの力では取れなかったし、チームが優勝しないとこういう賞もいただけない。僕に携わったいろんな方に感謝を伝えたいです」
巨人の生え抜き選手が複数回受賞するのは、０２年に３度目の受賞を果たした松井秀喜以来。投手では１９５８、５９年に受賞した藤田元司以来の快挙となった。
コロナ禍で開幕延期や試合数減少などを強いられた激動の１年も、エースとしてチームを連覇へ導いた。プロ野球記録となる開幕投手からの１３連勝を達成し、１４勝２敗、防御率１・９７。堂々の成績で最多勝利投手賞、勝率第１位投手賞、リーグ特別賞も受賞。２年ぶり４度目のベストナインにも選出された。
そんな中、注目は来季プレーする場所だ。米大リーグ移籍を視野に、ポスティングシステム利用の申請を行ったことを８日に発表。巨人残留も含めて揺れる胸中を「いろんなことが手につかない。たくさん悩むと思うが、後悔のない選択をしたい」と明かしていた。
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