1988年ソウル五輪競泳金メダリストの鈴木大地・スポーツ庁長官（53）が5年の任期満了に伴い、9月末で退任することが11日の閣議で決まった。後任は2004年アテネ五輪ハンマー投げ金メダリストで、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会スポーツディレクターの室伏広治氏（45）が務める。
鈴木氏は日本水泳連盟会長などを経て、スポーツ庁が創設された15年に初代長官に就任した。東京五輪を見すえた選手強化策として「鈴木プラン」を掲げ、メダル獲得の可能性が高い競技への予算の重点配分などを実施。スポーツ界で不祥事が相次いだことを受け、競技団体の新たな運営指針となる「ガバナンスコード」策定にも尽力した。
室伏氏は00年シドニー大会から4大会連続で五輪に出場し、アテネ大会では投てき種目で日本人初となる金メダルを獲得。ロンドン大会では銅メダルだった。16年に現役を引退。現在は組織委のスポーツディレクターや日本オリンピック委員会の理事を務めている。
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