◆アメリカンフットボール全日本大学選手権決勝第74回甲子園ボウル 関学大38―28早大(15日・甲子園球場、観衆3万3000)
関学大が早大を38―28で下し、2年連続、史上最多となる30度目の大学王者に輝いた。第4クオーター(Q)開始前まで1点差で負けていたが、焦りを見せることなく6分12秒にRB前田公昭(2年)=関西学院=のタッチダウン(TD)で逆転。WR阿部拓朗(4年)=池田=とともに2TDずつを挙げる活躍を見せた。今季限りで勇退する鳥内秀晃監督(61)にとっては最後の甲子園ボウルとなったが、見事に有終の美を飾った。
暮れゆく空をバックに、鳥内監督を中心とした笑顔の花が咲いた。「この笑顔を見るために1年間頑張ってきたんやから、報われたなって思いますよ。ここに何回も立たせてもらってありがたいことです」。母校を率いて28シーズン目、監督業をやっていて唯一ホッとできると話していた甲子園ボウル優勝の瞬間。最後となる大舞台で自身12度目の頂点へと導き、教え子たちとともにその喜びを存分にかみしめた。
第1Q2分58秒にFGで先制したが、その後は一進一退の展開が続いた。しかし指揮官は「第4Q勝負と言っていた。想定内の範囲」と一切慌てることなく、ラスト15分での逆転劇を演出。前田公のTDランで逆転し、前半に大会最長記録を更新する46ヤードFGに成功した安藤亘祐(4年)=関西学院=のFGで突き放した。第3Qにも42ヤードを駆け抜けてTDを決めた前田公は「これだけボールを持って走れたのは久々。OLのおかげ」と汗を拭った。試合前に鳥内監督から「男を見せたれ!」と声をかけられた4年生も、その言葉通りに奮闘。2TDで勝利に貢献した阿部は「自分が活躍して日本一になるというのが学生時代の夢。かっこいい男になれたと思う」と誇らしげに胸を張った。
次なる決戦の場は01年度以来、勝利を挙げられていないライスボウル(来年1月3日・東京D)だ。鳥内監督は試合後、報道陣に「辞退もありやで?」と冗談を飛ばしつつも、選手らには「消化試合にならへんように、気持ちをつくっていけよ」と気合を注入した。見た目は“コワモテ”ながら人情味あふれる指揮官に対し、主将の寺岡芳樹(4年)=関西学院=も「次は監督の思いも背負って、自分たちにできるフットボールを最後監督に見せたい」ときっぱり。名将にとっては泣いても笑っても次がラストゲーム、勝って最高の形で締めくくる。(筒井 琴美)
◆鳥内 秀晃(とりうち・ひであき)1958年11月26日、大阪市生まれ。61歳。摂津高ではサッカー部。関学大でアメフトを始め、1年時からDB、キッカーで活躍。4年時は副将。卒業後は米コーチ留学を経て86年から関学大守備コーディネーターを務め、92年に監督就任。甲子園ボウル優勝12度、ライスボウル優勝1度。関西学生1部リーグは優勝17度。監督業の傍ら製麺業も営む。
◆関学大ファイターズ 1941年創部。46年に関西学生リーグで初優勝し、48~81年に34連覇するなど、57度優勝(同率V含む)。甲子園ボウルは53度出場して優勝は30度。ライスボウルは12度出場し、2001年度にアサヒ飲料を破り優勝。主なOBは元TBSアナウンサーのQB有馬隼人、DL石田力哉。部員数188人。
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December 16, 2019 at 04:10AM
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鳥内監督、最後の甲子園ボウルで有終の美…関学大V30「報われた」 - スポーツ報知
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