開幕83試合でゴジラ松井と肩を並べた。6月の月間MVPに輝いたエンゼルス大谷翔平投手(26)が3回1死、2戦ぶりの1発となる31号を放った。右腕エシェルマンのスライダーを捉え、中堅スタンドへ運ぶソロ本塁打。04年にヤンキース松井秀喜外野手がマークした日本選手のシーズン最多本塁打数に並んだ。

打球速度は112・5マイル(約181キロ)、角度31度、飛距離459フィート(約140メートル)。特大の1発は通算78本塁打の中で2番目の飛距離だった。

前日3日の試合では2つの敬遠を含む3四球。勝負を避けられたが、マドン監督は4日、3番で打率2割8分4厘、20本塁打、60打点(3日終了時点)のウォルシュを起用。好調の打者を並べたことで四球を阻止する対策を講じ、大谷が結果で応えた。この日はアメリカの独立記念日。メモリアルデーを豪快な1発で飾った。

2日のオリオールズ戦では2打席連発の29、30号を放ったばかりで、両リーグ最速で30号の大台に達した。しかも球宴までに30号を記録したのは球団史上初。公式戦162試合のちょうど折り返し地点で、最終的には史上6人目の60発超えも狙えるペースで本塁打を量産する。

ここ17試合で14発と量産ペースはさらに加速しており、2位ゲレロ(ブルージェイズ)には3本差をつけ、独走ムードすら漂う。66打点もリーグ3位で、トップのゲレロに3差まで迫ってきた。DH部門で初選出された13日オールスター戦(デンバー)まで、大谷のバットからますます目が離せなくなった。