DeNAで初代主将を務めた石川雄洋内野手(34)が18日、横浜市内で現役引退会見を行った。「15日ぐらいまで都内で練習していた。例年2月は沖縄キャンプで、今年は1人で寂しいなと思っていた。発表して、スッキリではないけど、解放された感じがします。16年間精いっぱいやってきて、悔しいより感謝の気持ちが大きい」と話した。

会見前には横浜スタジアムを訪れ、チームメートにあいさつを行った。会見中には三浦監督が花束を持って登場した。球団ではシーズン中にファンの前でセレモニーを予定している。時期は、観客の動員制限が緩和された後を見込んでいる。

現役続行へ1月は静岡県内で自主トレを敢行し、2月からは都内で練習を行ってきた。だが、NPB球団からのオファーは届かず、数日前に引退を決断。恩師の横浜高元監督の渡辺元智氏、同元部長の小倉清一郎氏らに報告した。17日には静岡・清水町の実家に戻って父に報告。「16年間ありがとう。これからの人生の方が長い。頑張りなさい」と労われた。

石川は横浜高から04年ドラフト6巡目で横浜に入団した。08年から1軍に定着し、俊足、好打で09年に遊撃のレギュラーを獲得。12年にはDeNAがオーナーとなった球団で初代キャプテンに就任した。19年には通算1000安打をマークしたが、背番号を42に変更した20年は1軍出場機会がなかった。