西武が6年ぶりに戦力流出阻止に成功した。
今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した西武増田達至投手(32)が4日、宣言残留を表明。複数回にわたり、残留交渉を行った渡辺久信GMはオンライン取材に応じ「率直にすごくうれしかった。私もここ何日間は毎日緊張している状態でした。球団としては増田に残って欲しいという気持ち、誠意を示してきた。ファンも増田の残留を気にかけていた。そういう部分を彼と話して引き留めていました」とホッとした表情で話した。
球団にとって、FA取得選手が流出しなかったシーズンは14年オフ以来となる。球団として最大4年総額12億円超えの大型契約を提示して、引き留めに成功。同GMは「我々としては、選手ファーストでみているところもある。球団の方が、頑張ってくれているというのもあります。とにかく彼の評価は入団から8年間、大きなけがもなく1軍でバリバリ戦力なってくれたというところ。最近は投手寿命も延びている。体のコンディション整えて、毎年いい成績を残してほしい」と期待を寄せた。
チームとしても、増田の快挙達成を後押しする。4年契約というFA交渉では球団史上最長となり、会見で「生涯ライオンズ」を宣言した増田は、現在通算136セーブ。名球会入りの条件である250セーブまで折り返し地点にきている。同GMは「球団としては、生え抜きの投手として名球会がいない。そこを目指して欲しいと本人には伝えました」と、球団初の偉業をバックアップしていく。
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