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Monday, December 14, 2020

巨人、セ理事会でDH提案も来季導入は見送り 1球団が賛同4球団が反対または先送り - サンケイスポーツ

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2020.12.15 05:03(1/2ページ)

11月22日、ソフトバンクとの日本シリーズ第2戦でDHのデスパイネ(手前)に満塁本塁打を浴び、原監督(右)らは厳しい表情だった

11月22日、ソフトバンクとの日本シリーズ第2戦でDHのデスパイネ(手前)に満塁本塁打を浴び、原監督(右)らは厳しい表情だった【拡大】

 巨人は14日、セ・リーグ理事会で山口寿一オーナー(63)名の文書で、来季に指名打者(DH)制を暫定導入することを提案した。2012年から継続議題として話し合われてきたセのDH制導入に当初から推進派の巨人が議論を加速化させた形だったが、他球団の賛同を得ることはできず、来季の実施は事実上の見送りとなった。

 新型コロナの感染収束が見通せないことに加え、東京五輪中は約3週間公式戦が中断されることに伴って過密日程も随所に出てくる来季。その備えとして、巨人がDH制の暫定導入を提案した理由は大きく(1)コロナ禍での投手の負担軽減(2)チーム強化(3)プロスポーツとしての矜持(きょうじ)、の3点だった。

 セ各球団に配布した文書によると、今季の投手の故障はセが41人で、パは30人。コロナ感染拡大の影響による過密日程に加え、打撃、走塁の負担が、けがにつながった可能性があると指摘。第2にDH制導入で野手が1人多く出場でき、打力の強化につながると主張。第3に、セでは点差によって投手が打席で打撃を放棄するようなプレーが見受けられ、プロスポーツとして本来、許されるものではないとした。

 巨人関係者が「今年の日本シリーズの結果もある」と話すように、当然、セ・パの格差解消の狙いもあった。8年連続でパが日本一。特にこの2年はソフトバンクが4勝0敗で巨人は圧倒されている。原監督も昨年の日本シリーズ後から早期のDH制導入に積極的な発言を繰り返してきた。

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