世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦が31日行われ、田中恒成が井岡一翔に敗れた。
田中がプロとして初めて味わう屈辱だった。5、6回にそれぞれダウンを喫した。8回に強烈な左フックを食らい、倒れかけたところでレフェリーに試合を止められた。「完敗です。こんなに(井岡と)差があったのかとびっくりした」
「序盤から行こうと思っていた」との言葉通り、立ち上がりから左ジャブで間合いを詰めて、積極的に前に出た。手数は田中の方が多かった。しかし、避けられ、止められ、相手の顔面を芯で捉えられない。ダウンを喫した後も戦意を失わずに荒々しく前に出たが、8回にとどめを刺された。
「世代交代」を掲げて挑んだ一戦だった。井岡は2011年に初めて世界王者になってから、31歳になった今も第一人者であり続ける。対して田中は伸び盛りの25歳。注目度の高い大みそか決戦に勝って名前を上げ、「日本のボクシング界を引っ張っていく。時代の先頭に立つ」つもりだった。
そんな青写真はかなわなかった。試合後のオンライン取材で、この経験をバネにできるかと聞かれると、「わからないです」。呆然(ぼうぜん)自失の様子で、覇気なく語った。(浜田慎太郎)
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