日本ハム斎藤佑樹投手(32)が右肘靱帯(じんたい)を断裂していることが28日、関係者への取材で分かった。日刊スポーツの取材に応じた斎藤は、患部の現状について説明。保存療法を選択した経緯や、リハビリを行う現状を明かした。11年目の来季に向けて、不安を取り除き、万全な姿で背水の舞台に戻る。
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つき物が取れたように、スッキリとした表情で語り始めた。斎藤は、右肘靱帯が断裂していることを認めた。「痛みが走り、力が入らない状態があった」。異変に襲われたのは10月16日のイースタン・リーグ巨人戦。登板2日後の同18日に、MRI検査の結果、靱帯(じんたい)が断裂していたことが発覚したという。
部分断裂程度なら、普段通り投球できることがあり、プロでも多くの事例がある。だが斎藤の場合は完全断裂。それでも無意識に筋力でカバーしていたことで投球できていた。「ちゃんと靱帯(じんたい)の機能がないと、ピッチャーとして良くないということで、治療を受けることになりました。ちゃんと治さないと、次には進めない」。現状を再確認し、本格的な治療に踏み切った。
早期復活を最優先に、保存療法を選択した。トミー・ジョン手術は症例は多いが、復帰まで1年以上を費やすことは確実。「保存療法は、うまくいけば来シーズンに投げられる可能性があるので、それしかないと思った」。今季は初めて1軍登板なしに終わり、来季33歳を迎える。復活できる保証はないが、ここまでのふがいなさを晴らすためにも、わずかな可能性に懸けた。自然治癒力によって「もしかしたら来月くらいに、くっついちゃうかもしれない」と希望を抱く。
現在は治療を終え、リハビリに励んでいる。ランニングや、右前腕、手のひらの筋肉を鍛えて、投球再開に向けて筋肉量や感覚を取り戻している段階。プロ11年目の復活へ。「それ(故障)を言い訳に出来ない部分もある」。これまでにも、右肩関節唇の損傷などの故障を乗り越えてきた。遠ざかっている1軍マウンドへ、歩みを進めていく。【田中彩友美】
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