淡路市の養鶏場で鳥インフルエンザが検出されたことを受けて、県は自衛隊の協力も得て、この養鶏場のニワトリ14万羽あまりの殺処分や周辺の消毒を進めています。
25日、淡路市の養鶏場で、複数のニワトリが死んでいるのが見つかり、検査の結果、致死率が高い高病原性のウイルス、「H5亜型」の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。
兵庫県は、この養鶏場のニワトリおよそ14万6000羽の殺処分を行っていて、26日朝からは200人あまりの県の職員に加え、災害派遣要請を受けて出動した陸上自衛隊も加わり作業を進めています。
県によりますと、殺処分は早ければ27日にも完了する見通しで、その後、ニワトリは焼却施設に運ばれ、焼却されるということです。
また、県は、▼半径3キロ以内をニワトリや卵の移動を禁止する「移動制限区域」に、▼半径10キロ以内をその地域からの出荷を禁止する「搬出制限区域」にそれぞれ指定しました。
これに伴い、養鶏場の周辺に合わせて7つの消毒ポイントが設置され、出入りする畜産関係の車両の消毒を行うなど、まん延防止の措置を進めています。
また26日午後には、池田・農林水産政務官が兵庫県を訪れて井戸知事と会談し、今後の対策などについて協議することにしています。
【消毒ポイントの様子】
兵庫県は、感染の拡大を防ぐため、死んでいたニワトリから鳥インフルエンザウイルスが確認された淡路市の養鶏場から、半径10キロの範囲にある、市内の7か所に消毒ポイントを設置しました。
周辺の駐車場では、養鶏場で作業にあたる職員を乗せたバスが到着すると、タイヤに消毒液を入念に吹きかけていました。
消毒ポイントでは、兵庫県や淡路市の職員が24時間態勢で、養鶏場やその周辺を行き来する車両を消毒することにしています。
【淡路市長 “冷静な対応を”】
淡路市の門康彦市長は「国や県と連携し、ニワトリの殺処分や消毒など、感染拡大防止に努めていく。野鳥などの死骸に触れなければ、基本的に人への感染はないとされており、市民は不安や心配があるとは思うが、冷静な対応をお願いしたい」とするコメントを出しました。
【地元の人たちからは驚きの声】
淡路市の養鶏場で、鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、地元の人たちからは驚きの声が聞かれました。
60代の女性は「淡路市で発生したことにびっくりしています。養鶏場の近くに住んでいるので、とても清潔にしているのを知っています。どうして発生したのかと不思議に思います」と話していました。
また食料品店の60代の女性は「鳥インフルエンザは、卵を食べて人間に感染するものではないと聞いているので、心配はしていません。しばらく手に入らなくなるので、違う会社のものを多く仕入れる予定ですが、ここの卵がいいと買い求める飲食店も多いので、ほかの商売にも影響が出そうで気がかりです」と話していました。
【専門家 “衛生管理の徹底を”】
鳥インフルエンザに詳しい、鳥取大学の大槻公一名誉教授は「今シーズンは渡り鳥が飛来し始めた直後から、北海道や朝鮮半島などで野鳥のフンから鳥インフルエンザウイルスが検出されていた。渡り鳥は、来月にかけて日本にやってくるため、九州や中国・四国地方を中心に、全国的に心配な状況が続いている。中でも、九州は養鶏が盛んな上に、鹿児島県でも野鳥のフンからウイルスが検出されていることから、今は発生していない地域でいつ発生してもおかしくない状況だと考えた方がよい」と指摘しています。
その上で、大槻名誉教授は「鶏舎に野鳥や野生動物が入り込む穴や隙間がないかを確認することや手袋や靴などの履き替えや消毒、それにほかの養鶏場との行き来を避けることなど、養鶏場でこれまでも言われてきた衛生管理を徹底していくしか対策はない。一方で、鳥インフルエンザウイルスは基本的にヒトには感染しにくいので、一般の人たちは感染を心配する必要はないと考えられる」と話しています。
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November 26, 2020 at 09:49AM
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