フィギュアスケートのNHK杯、女子シングルで優勝した坂本花織選手と2位の樋口新葉選手。それぞれの挑戦の結果が、競技の結果にも大きく影響しました。
坂本選手は、大会のおよそ2週間前にショートプログラムのジャンプを難度の高いジャンプに変更しました。
これまで、「踏み切りで違反をとられることが多かった」と演技から外していた3回転ルッツを、およそ5年ぶりに組み込み、さらに3回転の連続ジャンプを基礎点の上がる後半に変更しました。
ショートプログラムでは、その変更が実を結び、高い得点をあげてトップに立ちました。
勢いに乗った坂本選手は、フリーでも3回転ルッツを含む、7本のジャンプすべてに成功したほか、ステップとスピンも、すべて最高評価のレベル4でそろえる完成度の高い演技で、樋口選手などを突き放しました。
それでも坂本選手は、ショートプログラムのステップとスピンでレベル4を取れなかったことを踏まえ、「全日本選手権に向けて、そこを重点的に練習していきたい」と次の大会を見据えていました。
一方、2位だった樋口選手は、今シーズンから本格的に演技に加えたトリプルアクセルをショートプログラムとフリーともに冒頭に組み込みました。
しかし、ショートプログラムでは、転倒して大きく減点され、フリーでも、着氷はしたものの、回転不足と判定されました。
「最後まで集中力を保って跳べなかった」と、ほかのジャンプにもミスが出て得点が伸びず、フリーの得点は4位に終わりました。
それでも樋口選手は、トリプルアクセルを着氷したことについて、「回転不足だったが、試合の緊張感の中で着氷できたことは、すごく次につながると思う」と前向きでした。
NHK杯でのそれぞれの挑戦の結果が、今後の大会にどう生かされていくか、あと1年余りとなった北京オリンピックに向けて、2人の演技が注目されます。
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スポーツ
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