◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 事前(30日)◇シービュー・ア・ドルチェホテル(ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)
渋野日向子が「ASIスコットランド女子オープン」に向けて日本を発ったのは8月7日だった。スコットランド2連戦を終え、大西洋を横断して米国入り。カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に調整し、その後は西海岸で2試合。オープンウィークをはさんで今度は東海岸へ。間もなく2カ月を迎えようとしている海外転戦からプレー以外の日常を切り取った。
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■国内移動でも時差ボケが
2週前の「キャンビア ポートランドクラシック」の後、再びロサンゼルスで練習し、今週のコースに隣接するホテルには「日曜日(9月27日)の夜遅くに入った」。同じ米国本土内でも、西と東で時差は3時間ある。
「今回は1週間、(調整する)間があった。何週間も続けて試合をやっているわけじゃない」としつつ、時差ボケを感じている様子。「(西海岸から東海岸へ)移動してみて、(時差と長距離移動で)体が疲れているのかなと思うところもある。そういうのを考えながら、練習とかスケジュールを考えていないといけない」と実感を込めた。
■食事は「任せっきり」
コロナ禍で米国内の飲食店はテイクアウト中心の営業が多く、「なかなか外食もできないので、お寿司とか焼肉がすごく恋しくなる」と笑う。それでも、「食事に関しては任せっきり。(自炊などで)日本食を食べられている」と同行マネジャーらのサポートに頭を下げる。
感謝して終わり、ではないのも渋野らしさ。「自分も、これからゴルフだけで生きていくわけじゃない。そういうところもちゃんとやっていかないといけないと今回すごく思った。ちょっとずつお手伝いとかもやっていって、しっかり“大人にならなきゃな”と思いましたね」。シブコ節をふんだんに織り交ぜて誓いを立てた。
■課題にしていた英会話は?
「まったく上達してないです(笑い)」と正直だ。海外選手と距離を縮めるのは難しいかと思いきや、仲良くなった選手を問われ、「クリスティナ・キムさん!」とうれしそうに言った。「日本語もちょこちょこしゃべってくれる。(トータルで)3日間回ったので、個人的にはちょっと仲良くなれたのかなとは思う」。米本土2試合のうち3ラウンド同組でプレーし、ささやかなつながりもできた。
「もうずっと日本には帰りたいと思ってます。家族にも、すごく会いたくなる。日本ツアーで戦っている同い年の選手だったり、先輩方がすごく連絡をくださったりする。そういうときに会いたいなー、帰りたいなーって思ったりしますね」。素直に日本が、家族が、仲間が恋しい。ただ、この2カ月を振り返る言葉は決してネガティブではない。
「日本ではなかなか経験できないような、国内の移動で何時間もかかったり、外出や外食がなかなかできないのもありますし、ゴルフ以外のところでも、いろんな経験ができている。日本に帰ったときにもっと成長して戻れるように、あと2試合、ゴルフに関しても、日常生活に関しても、しっかり大人になれたらなと思います」。目指す米ツアー参戦へ、間違いなく貴重な日々を送っている。(ニュージャージー州ギャロウェイ/亀山泰宏)
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