ミャンマーで採集された白亜紀中ごろ(約9900万年前)の琥珀(こはく)から、ほぼ完全な鳥類の頭部の化石が見つかった。頭骨は長さわずか7・1ミリで、これまでに発見された中でも最小級という。鳥が小型化した謎に迫る化石として注目されそうだ。中国、米国、カナダの国際研究チームが11日付の英科学誌ネイチャーに論文を発表した。
頭部以外は確認されていないが、生きている鳥では最小のマメハチドリ(全長約6センチ)ぐらいの大きさとみられる。目が入る大きなくぼみや、歯の生えた細いくちばしなどが特徴で、小さな昆虫やクモなどを食べていたようだ。新属新種の原始的な鳥と考えられ、「目と歯の鳥」といった意味の「オクルデンタビス」という属名が付けられた。
研究チームのJ・K・オコーナー博士は「この小さな鳥が恐竜や翼竜と共存していた。琥珀の中には骨以外の軟組織も保存されているので、研究手法が進めばさらに新しいことがわかる」と期待を込める。
拡大する琥珀から見つかった鳥類の想像図。ハチドリ大で昆虫などを食べていたらしい=研究チーム提供
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最小級の鳥の化石発見 白亜紀の琥珀から、恐竜と共存か - 朝日新聞
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