イラン当局は14日、同国で発生したウクライナ旅客機の撃墜をめぐり、ミサイルによる撃墜の様子を動画撮影した人物を逮捕したと明らかにした。
イランのメディアによると、精鋭部隊の革命防衛隊が、動画を先週投稿した人物を拘束した。
逮捕された人物は、国家安全保障に関わる罪に問われるとみられる。
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当局は他にも、撃墜に関わった数人を逮捕したと発表した。
イランでは8日、首都テヘランの空港を離陸したウクライナ航空PS752便が墜落し、乗員乗客176人全員が死亡した。
イランは当初、ミサイルによる旅客機撃墜を否定。その後、防空システムによって誤って撃墜したと認めた。
問題の動画はソーシャルメディアで拡散され、旅客機がミサイルで撃墜されたとの見方を専門家から引き出すことにつながった。
投稿者は逮捕を否定
当局が逮捕を発表する中、最初に動画を投稿したとされるロンドンを拠点とするイラン人ジャーナリストが14日、動画の提供者は逮捕されていないとツイートした。
「たくさんの問い合わせを受けている。752便に絡んでイランで間違った人物が逮捕された。動画の提供者は安全で、イラン革命防衛隊がまたうそをついているのは確実だ。彼らは旅客機に乗っていた176人を殺害した。それが本当の話だ」
https://twitter.com/NarimanGharib/status/1217140522701246466
今回の撃墜を受け、ハッサン・ロウハニ大統領は演説で、「特別法廷」が捜査を監督すると発表。「これは通常の事案とはならない。全世界がこの法廷に注目する」と述べた。
また、今回の「悲劇」は1人の責任に帰すべきではないと強調し、「引き金を引いた人以外にも責任を問われる人はいる」と語った。
撃墜をめぐっては米紙ニューヨーク・タイムズが14日、ミサイルは20秒以上の間隔をあけて2発発射されたことが、監視カメラの映像からわかったと報じた。
これまで、旅客機にミサイルが命中する前に応答装置が停止したとみられていたのは、1発目のミサイルで装置が機能しなくなったためとしている。
関係5カ国が協議へ
イギリスのボリス・ジョンソン首相は14日、BBCのインタビューで、イランが旅客機撃墜という「ひどい間違い」を犯したと認めたのは「喜ばしい」と述べた。
さらに、「イランが謝罪したのはいいことだ。いま最も大事なのは、中東地域の緊張が和らぐことだ」と付け加えた。
ウクライナのヴァディム・プリスタイコ外相は13日、旅客機に国民が乗っていた国のうち、5カ国(カナダ、ウクライナ、アフガニスタン、スウェーデン、国名が明かされていない1国)が16日にロンドンに集まり、法的措置などについて協議すると述べた。
2020-01-15 03:39:24Z
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