米サンフランシスコにあるCarpenters Workshop Galleryでは、アートユニット Studio DRIFTの個展「About Nature, Technology and Humankind」が2020年1月17日(金)から4月30日(木)まで開催される。
人間が住む環境に人間を再接続させるために、自然界のベースにあるメカニズムから学ぶことを目指す同展では、Studio DRIFTが最先端のテクノロジーを活用しながら既存の自然現象を再現した作品が披露される。
なかでも照明インスタレーション「Flylight」は、ムクドリの群れの行動を再現した作品で、人間どうしの衝突、集団でいることの安全性、さらには個人の自由を表現しているという。
鳥は自由のシンボルだが、群れになれば見事なパターンを描く集団として飛び回る。「自己組織化」されたこの群れでは、1羽の鳥が先頭に立って飛ぶことはない。つまり、それぞれが周囲の速さや方向性を感じとって行動しているのだ。
この自然現象を、作品のために開発したエージェントベースのソフトウェアへと落とし込んだ。繊細なガラス管は予測不可能な点滅をするそうで、外部からの刺激にも反応することがある。点滅するパターンは事前にプログラムされたものではなく、鳥の群れのようにインタラクティブである。
しかし、私たちは集団に入れば安全を確保できるが、社会のルールに従って行動することを余儀なくされる。そして、個人の自由を選べば、社会の外で生きることを強いられる。「Flylight」はその完璧なバランスのありかを問うための作品だ。
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January 16, 2020 at 01:48PM
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鳥の群れをモチーフに集団と個人のバランスを問う Studio DRIFTのインスタレーション「Flylight」 - AXIS
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