前衛的な画風で戦後日本画の革新者として知られ、「反骨の画人」とも言われた日本画家・下村良之介(りょうのすけ)(1923~98)の半世紀に及ぶ画業をたどる「下村良之介 遊び礼讃」が、神戸市灘区のBBプラザ美術館で開催中だ。絵画や版画、陶芸、舞台美術など約60点で幅広い創作活動を紹介する。
京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大)を学徒動員で繰り上げ卒業した下村は、復員後の49年に仲間と日本画の革新を目指して前衛美術集団「パンリアル美術協会」を結成。それまでの日本画壇を「退嬰(たいえい)的アナクロニズム」と断じ、「社会の現実を凝視する知性と、意欲に燃えた目を養おう」と宣言し、中心的作家として活躍した。
因習の打破を掲げ、制作手法もベニヤ板に色チョークや墨汁を塗りつけたり、くぎでひっかいたりと斬新。建築用の墨つぼを用いて鋭い線を描くことも。日本画・洋画のジャンルを超えた、抽象とも具象ともつかぬ独自の生命感あふれる秀作を数多く生み出している。
「私は天空を切っ裂いて翔(と…
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January 21, 2020 at 08:00AM
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日本画?洋画? 鳥を愛した「反骨の画人」が残した秀作 - 朝日新聞
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