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Wednesday, January 29, 2020

“擬鳥化”に“勇者パーティの最後尾” シュールさが癖になるマンガに反響:紀伊民報AGARA - 紀伊民報

  日常を描く「コミックエッセイ」や「異世界転生」がメジャー化した今、ひとひねりされた“異世界”での“日常”に焦点を当てた2つの漫画に反響が集まっている。

【漫画】勇者パーティの後ろについてくるモブ兵士5人たちのグダグダ冒険ストーリー

『ゼルダの伝説』『ドラクエ』のような勇者パーティの最後尾にいる名も与えられない兵士の日常や、“女体化”ならぬ“擬鳥化”した作品。ちょっぴりひねくれものの大学生・ワカルトリをはじめ、登場人物すべてを“擬人化”ならぬ“擬鳥化”したシュールなギャグ漫画など、発想の理由を聞いてみた。

■僕のひねくれている部分や面倒くさがりの部分を、彼が表現してくれています

 まずは『ワカルトリ』、の誕生のきっかけを作者の柴田賢志郎さん聞いてみた。今から3年ほど前、Twitterで4コマ漫画を投稿しようと思い、「何かキャッチーな(キャラクターの)デザインはないかなー」と考えていたという。そのとき机の偶々に置いていたスズメのフィギュアを見て「スズメ人間にしよう。鳥好きだし」と、キャラクターの“擬鳥化”を決めたそうだ。

 『ワカルトリ』は、この“擬鳥化”という奇抜な設定をベースに、主人公のワカルトリが深夜のコンビニで先客によって立ち読みを諦めたり、新作のカップラーメンの味チョイスで失敗するなど、よくある日常のエピソードが描かれる。ワカルトリとインスタ映えを気にしまくる女子のオン子、ミーハーすぎる先輩らサブキャラとのやり取りも、クスッと笑える面白さにあふれている。

 「内容については、多少誇張していますが、大体は僕の実体験です。主人公のワカルトリは、ほとんど僕です。僕のひねくれている部分や面倒くさがりの部分を、彼が代わって表現してくれています」(柴田賢志郎さん)

 ユーザーからは「あるあるネタで、キャラが鳥なのは面白い」「シュールでクスッと笑える感じがたまらない」「新味失敗はめっちゃ共感した 笑」「店員さんがどんどん進めていっちゃって、言いそびれるのもあるわ~」などたくさんの反響が寄せられている。

「やっぱり『面白い』『好き』と言ってもらえるのがうれしいです。あ、でも『作者すごい』が一番うれしいです(笑)。主人公のワカルトリは登場人物たちの中で少し優位に立つキャラクターの予定でしたが、彼がかわいそうな目に遭ったときなどに『かわいい』というコメントがチラホラ見えて、『こいつ、いじめられて輝くキャラなんだ』と気づかされました。今後も読者の皆さんが隙間時間にストレスなくテキトーに読める漫画でありたいと思います」(柴田賢志郎さん)

■最後尾の“名もなき兵士”は自分 大組織の中の一員だった頃を思い出して描く

 もう一つは、世界支配をもくろむ魔王を倒すために立ち上がる勇者たちの物語……ではなく、勇者パーティの後ろからついていく2万人の兵の最後尾にいる兵士たちを主人公にした漫画『さいこうび』だ。 “名もなき兵士”AからEまでの5人がクダを巻きながら冒険するさまを描いた超ゆるゆるの作品だが、これには作者のななみね希さんの“ある実体験”が活かされているという。

「元々は5~6人の勇者パーティの中の一番目立たないキャラクターを主人公にしようという平凡な発想でしたが、もっと主人公を埋もれさせようという話になり、2万の兵のアイデアが上がりました。そして埋もれている兵は、その中でどんな役割を担って、どんなことを思って生きているのだろうかと想像しました。実際に自分がアルバイトをしていた頃の経験や、企業の下っ端として働いてた頃の同僚の態度、修学旅行の班別行動など、大きな組織の中の一員だった頃を思い出して描いています」(ななみね希さん)

 本編には「最後尾に情報は降りてこない」「最後尾は他人事のように唱えた」「下っ端兵は各々町民に泊めてもらうルール」などクスッと笑える説明も出てくるが、よく考えると「ゲームの世界でも、最後尾の兵士ってこんなものかも……」と妙に納得させられる部分もある。特にRPG好きの人なら、思わずニヤリとしてしまうだろう。

「NINTENDO 64の『ゼルダの伝説』にハマっていたので、その影響が随所に出ていると思います。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーも実際に自分がプレイすることは少なかったですが、幼少期に兄がやっているのをずっと側で見ていたり、攻略本にある設定画が好きでよく見たりしていました」(ななみね希さん)

ユーザーからは「また異世界モノか……と思ったら、全然テイスト違うやん!」「その発想はなかった」「さいこーです。めっちゃおもしろい!」といったコメントが寄せられ、その斬新すぎる設定や内容がウケているようだ。

「そんな反応でしたっけ……?(笑)。全体的にマイナスなコメントが少ない感じがするので、好きな人だけが集まって読んでくれているのかなという印象です。それと、間違いを指摘してくれるのは助かりますね(笑)。皆さんセンスのあるコメントをしてくれるので、楽しませてもらっています」(ななみね希さん)

この「さいこうび」は、勇者パーティは劇画タッチ、名もなき兵士たちはコミカルなタッチと描き分けられていて「それぞれのタッチのギャップがいい!!」と画力も作品の人気の秘密となっているようだ。

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January 30, 2020 at 07:00AM
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