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Saturday, December 21, 2019

「この一瞬のためにやってたんや」 関学・鳥内秀晃監督のラスト甲子園(4years.) - Yahoo!ニュース

アメフトの甲子園ボウルで、関西学院大が苦しみながらも早稲田大に勝ち、2年連続30度目の優勝を飾った。今シーズン限りでの退任を表明している関学の鳥内秀晃監督(61)にとってはチームを率いて15回目で、最後の甲子園。監督としての通算対戦成績を11勝3敗1分けとして、指導者になるきっかけとなったボウルゲームに別れを告げた。

試合前のグッズ売り場で「おい、ネタあるぞ」

試合開始の3時間前、鳥内監督の姿は球場外の関学グッズ売り場にあった。甲子園ボウル恒例の風景だ。グッズを買ってくれた人、ときには何も買わない人とも写真撮影に応じる。撮影係の学生が手際よく撮っていく。監督は隣に並んだ人に対して、いちいちツッコんだ。

「青ちゃいますやん」

標準語に訳せば「あなた、青い服を着てないじゃないですか」。ファイターズのチームカラーである青の衣類を身につけていないことを、ツッコむ。まあ、これは監督にとってあいさつみたいなものだ。

「おい、ネタあるぞ」。ニヤリとして私に言ってきた。「さっき、早稲田のディフェンスコーディネーターが、本買いに来たで。試合までに読めよ、言うといたわ」。本というのは監督退任を機に出版する『どんな男になんねん』だ。12月24日発売だが、この日は特別に300冊、関学のグッズ売り場で販売していた。するとそこへ、もっとネタになる人がやって来た。早稲田の高岡勝監督(51)だ。鳥内さんの著書を購入し、写真撮影の列に並んだ。「試合までに読めるからな」。鳥内監督は、高岡監督にも笑顔で言った。

日大に敗れた4年間「学生を勝たしてやりたい」

関学の選手だったときに甲子園ボウルで4年続けて日大に敗れ、「学生を勝たしてやりたい」と指導者の道を歩み始めた。特別な思い入れのあるボウルゲームだ。監督としての最後の甲子園ボウルが始まった。もう笑わない。いつも通り、にらみつけるように戦況を見つめる。気になることがあると、フィールドからサイドラインに戻ってきた選手に直接言葉をかけた。エースQBの奥野耕世(3年、関西学院)には前夜、電話で伝えてあった。「おまえらしいプレーができてない。もっと走って逃げて、投げたらええ。自由にやれ」。気持ちが楽になった奥野は、35回のパスを21回決め、212ydを稼いでWR阿部拓朗(4年、池田)へ二つのタッチダウンパスを通した。ビッグゲーム前には恒例の、前泊先での4回生とのミーティングでは「最後の学生同士の試合や、意地見せろよ」と言った。彼らにとっても最後の晴れ舞台で、4回生たちが要所で活躍した。何とか早稲田を振り切った。勝利の瞬間、鳥内監督は一切表情を緩めなかった。

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